2011年3月28日月曜日 15:09

事故対応をする為に,厳密な観測が必要か?

色々な場面で
  • 「定量的な観測事実がないので,静観するしか無い」
といった事が言われている。

でも,現実に1Fの原子炉に起こっているのは,条件が異なっているにも関わらず,
  • 炉心や燃料プールの冷却水レベルが低く,
  • 水素爆発やベントを数回繰り返し,
  • 30kmほどの畑や牧場を汚染し,
  • 100km近辺の水にも少ないながら検出され。
  • タービン建屋の地下に高濃度汚染水が溜まり,
  • 海水中に千倍以上の放射性物質が観測されている。
これらを共通な原因をもった事故の結果と考えて,その対策を先手先手に打ち出す方が問題の効果的な対応が得られるのではないか。それには,多彩な領域の知恵を集結する必要が在ろう;
  • 原子力工学
  • 建築
  • 放射医学
  • 気象解析・測定
  • 流通
  • 電力・石油・ガス
  • 交通
  • 治安
  • 食事
  • 衛生
例えば,『食料や水に「微量放射汚染」があるから流通を停止する』と考えるのを止めて,ある程度の放射性物質が炉から浮遊してくるのは避けられないので,そうなっても影響を限定的に抑制する方法や道具を工夫する様な展開を,系統的に開発できると思う。

  • 第二次世界大戦が敗戦して,その後の復興はそのようなバイタリティにあふれた市民達の努力の賜物だったのではなかろうか。

それらの対策を実行する為なら,我々は,多少の不便や危険などがあっても耐えると考える。むしろ,なにも対策を打ち出さないで,口先だけで偉そうな命令とか解説に終止するような政府・官僚はその職を辞する必要があるように思える。

そういえば,原子炉のメーカ側の会見がないがどうなっているのだろうか。ヒョットすると,メーカ各社は原子炉からの放射性物質の飛散抑制に対する具体策の検討&実験などのフェイズに入っているのだろうか?

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