2011年3月26日土曜日 14:05

原発事故に政府の総合的な解説と展望が必要?

最近,東電から定量的な測定データが出て来ており,それに基づいた記者会見では,データから何が考えられるかという真摯な質疑応答が散見されるようになって来た。東電説明者と報道記者の方々へ敬意を表すものである。これからも「より進化した情報開示」と「将来に続く事実の掘り起こし」に邁進して欲しい。

東電の説明で,「間違った説明」が見つかったら「正直に訂正する」というスタンスに徹して頂きたい。また記者の質問で,「答えに窮した場合,そこで追求し切るのではなく,次回に調査を依頼する」,そして「次の回答について鋭い質問を展開」して欲しいものです。

これに対して,政府の会見は一方的であり,状態の把握と,今後の展開の関係が不明であって,大本営発表としかみえない。事故から1週間程度は「無用な混乱をさける」という意味で,定量的な説明もなく,最小限の避難で対応したのも仕方ないかもしれない。

# 幾ら忙しいから問いって,特定の記者だけに対する会見で終わっているから,国民に対する説明が進化しないのではなかろうか。

私見では,原発の状態は,文科省・自治体・東電などの放射線量率の測定値が集積して来ると,事態は悪化の方向にあると推定される。しかし,原子力委員会の解析では「現在の状況でも健康に問題の無いレベルである」といったTVニュースを拝見した。やはりその結論にいったた総合的な分析をl国民に示して,理解をえて,さらに今後に起こる事を予測して行く事が大切だと思う。

また,食料・飲料水の許容値の話も判断が明確にできるように説明をする事が先決でしょう。その上で,どのような工夫で安全に食事準備そするとか,なるべく放射性飛散物質を取り込まないようにするかの方法を広める必要があります。ただ「健康にただちに影響するものでないから安心して下さい」というのは逆に「健康には少しだけ影響するけどね」と聞こえてしまうので,母親さんたちは「ペット・ボトルを探してしまう」のではありませんか。

東電の資料が時間を遡って公開されて,それによって「中性子の測定が地震の直後に13回観測されていたにも関わらず,10 倍のレンジ間違えだと判った」というのを聞いて,何となく腑に落ちた感じがします。「定量的なデータの公開」は国民に信頼される重要な要素だと思います。此の事は先ほどTVの報道で米国TMIで残りの原子炉を運行している会社のスポークスマンが仰っていました。

我が国の首相,官房長官は上記の言葉を再度,自らに思い起こして頂きたいものです。

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