2011年7月14日木曜日 18:58

与党・民主党はなぜ党内論議が出来ないのか?

野党の時の民主党は,マニュフェスとを段階的に改造しながら公開して来たと思う。そして政権を取った時には,激しい与野党の論戦のなかでマニュフェスとがたたき台になって論議が沸騰するかと思っていた。

が,実際は,細かい言葉尻や,個人攻撃など,政治的論戦以外で時間の浪費が起こったり,鳩山首相の理想を閣僚がバックアップせずに自爆したり,管首相も第三国人からの献金疑惑で立ち往生したりと...。

ただ,与党が腰砕けになったのは事実だが,それにしても政権の実行を実際に担当する省庁に君臨する高級官僚の方々が政権に仕える義務を無視した行為を認める訳にはいかないのではないか。この認識は
  • 「多くの日本の市民が等しく持つもの」であり,
  • 今後の我が国の進路を規定する強い力ではなかろうか。

逆に考えると,高級官僚になった方々を除けば,一般職員の方々が市民の代表である内閣を無視する事はまだまだ少ないのではなかろうか。

其の観点からすると,管首相の暴走と思える「脱原発論」は,多くの市民が内心心に描いていた「原発不安論」が実際に在り得ることであるという意識を市民にもたらした,という意味で,とてつもなく大きな功績であろう。

が,しかし,大震災の地震・津波災害や,それに伴う原発災害を全力を掛けて立ち向かうのと,今後の原子力問題を冷静に,かつ実効的に進めるのは同時にやらねばならない。

国会も幾つかの専門委員会を並行して進め,全委員会をインターネット中継して,議員の論戦に対して,国民からの意見を集積して,それをインターネットで集計・公開して,市民から専門委員会へのフィードバックを強化するといった工夫が在っても善いのではないか。

また,議員の論戦に対して,各省庁が持つ資料を参考資料としてネット上に公開するような必要があるとおもう。具体的なデータに基づいた市民レベルの理解が進めば,国会議員達だけでは逃していたようなアイデアが出てくるような可能性があると思う。

管さんも,折角得たチャンスなのだから「脱原発」といった硬直的な主張にスティックしないで,本当の意味での行政改革に繋がるアイデアを実現する方が善いのでは?

他方,現政権の首相と担当大臣の食い違いが多くのマスコミで叩かれているようだが,その本当の問題は;
  • ある省庁に配属された「担当大臣とその一団」とその省庁の「エリート官僚群」との力関係が本質的ではないか。
  •  多くの「たとえ,実働官僚が誠実に仕事をしても」,「エリート官僚群は自らの利益(言葉上では省益)を優先し」,「大臣の方針を優先に,部下を動かそうとしない」のではないか。
    • 原子力安全委員会の「市民への説明不足」とか「スピーディの公開遅れ」
    • 原子力安全・保安院の「状況把握能力のなさ」,「燃料棒溶融を口にした審議官の更迭」,「高濃度放射線汚染水の市民・外国への通告無しのの放出許可」などなど。
  • また未だ,「市民からの災害義援金」を事務レベルで遅延している事,などなど。
これらは,長い期間に渡って,自民党政治が育んで来たのではあるが,民主党であるからこそ,現在で大鉈を振れるのではなかろうか。

其の意味では,民主党の党員は,上から下まで一丸となって,これらの改革に邁進せずしてなんとなるのか。

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  1. 開始 2011-07-14 (木) 18:59
  2. 修正 2011-07-14  (木) 19:26

    2011年7月13日水曜日 17:46

    2011-07-13 (水) の朝日新聞・朝刊の原発特集

    最近の原発報道は劣化が激しいが,今朝の朝日新聞の朝刊第一面に;
    • いまこそ 政策の大転換を
      • 提言 原発ゼロ社会
        • 論説主幹 署名入り
    があった。漸く本格的な論議が出たかと思い,期待をしながら読んだが...。

    これが,日本を代表する新聞の一つの,それも署名記事であるとは信じ難い。原発事故が起こって最初の1,2ヶ月は仕方ないと思っていたが,時が経つに連れて若手の記者たちは段々と深い理解が出て来たと思ったが。まさか「論説主幹」がこのように筋の無い報道をあたかも良く練った報道であるかのように書かれるとは,全くの想定外の展開だ。

    続きは「社説特集をオピニオン面(第14,15面)に組んだ」というので,一抹の期待をもってみたのだが,脱原発の要である「使用済み核燃料群」については;
    • 核燃料サイクルは撤去
      • 廃棄物の処理
    これでは,某政党の政策レベル程度の話で,論説主幹が署名入りで 書く様な記事では無かろう。これではジャーナリストとして完全に失格ではなかろうか。

    編集長以下,論説員達は全員辞表を出すべきだと考えるが,如何。

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    1. 開始 2011-07-13  (水) 17:46
    2. 追加 2011-07-14  (木) 15:56 署名記事について

      2011年7月12日火曜日 18:19

      国会論議

      みんなの党の「浅尾 敬一郎」議員と管首相の論戦を途中から拝見したが,浅尾さんは「使用済み核燃料」の処理について明確な意見を陳述されて,管さんも初めて聞いた話のようだが,その重要性を理解したという展開だった。

      私らのように市井の市民から観てもやや時間的に遅すぎるようだが,国会というところは「自分達の頭で考えたり,疑問に思った事を元に正々堂々と論戦する」ところだという意味で,とても重要な第一歩を踏み出したとおもう。

      願わくば,他の閣僚も,自分の省庁のエリート官僚から詳細なブリーフィングを受けて,それを理解するだけでも大変だろうとは思います。けれど,今日の浅尾・管の論戦を観て,本当の論議をするのは,
      • 難しい言葉でツジツマ合わせをすることでなくて,
      • 大切な点を論議を通じて明らかにして行くこと,
      • 論戦後に,さらにその問題点を煮詰めて行く。
      という当たり前の事をすればいいのだ,と言う事を知って欲しい。

      其の意味で,経産省の「海江田 万里」大臣は,段々洗練され始めているようにおもう。恐らく,海江田さんが,自分の言葉で官僚に向かって再質問をどんどんしていけば,海江田さんは次の首相候補の先頭に立てる可能性すら感じる。

      先日も,社会民主党の女性議員(メモを無くしてしまったのが残念)が鋭い質問したり ,共産党の議員がシャープな切り込みをされたり,と従来の国会の枠組みに縛られぬ議員活動がみられる。社会民主党や共産党の議員諸氏には,「党の言葉」から少々逸脱したとして「自分の言葉」でその問題意識を追求して欲しい。恐らく,始めに述べた浅尾さんにも匹敵する,市民に判り易い論戦が構築できると期待する。

      他方,自民党・公明党は相変わらず,中傷・誹謗の路線から離れられないようだ。これまでの官僚のお膳立てに乗って,形だけの行政府を動かして来た結果が出ている事に今だ気がつかないのか。恐らく,若い議員の中には,実力のある人々が埋もれていると思う。感情論に負けないで,自分の頭で考えた論議を展開して欲しいものだ。

      なお,週間朝日に「国会の温度が24℃程で寒いからジャケットを手放せないのだ」 といった記事があったので,服装を観ていた。管さんを筆頭に結構厚めのジャケットをお召になっていた。これでは市民に「28℃」で節電してねという主張が通らないのではなかろうか。国会の威厳は「服装」で計られるのではない。「市民に判り易い論議の応酬と正しい結論」を得る事で評価されるのである。
      • まずは内閣の構成員が手本を示し,
      • 公僕たる官僚のトップが手本を示す。
      ので無ければならないでしょう。

      ちなみに,私のところは,扇風機だけの空冷で,現在30.3℃です。

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      1. 開始 2011-07-12  (火) 18:19
      2. 追加 2011-07-12  (火) 18:35 国会の温度
      2011年7月10日日曜日 23:33

      「原発の安全性」をストレス・テストで本当に確認できるのか?

      東電・福島第一原発の事故の教訓は本当に判っているのだろうか? もしそうならば,其の教訓を踏まえてストレス・テストを評価して,まずはストレス・テストの妥当性を確認してから,他の原発への実施を考えるのが正しいのではないのか?でも,現実は事故後4ヶ月も経過するに至現在でも,一般市民に判る形での報告はない。
      • 間違いなく,一部の行政の段階で止まっているのだろう。
      • でも,間違いなく「事実のリーク」は止められないのではなかろうか。
      その上,ヨーロッパのように大型地震があまり無い所で策定されたストレス・テストを我が国に単純適用させるのに,どれだけの意味が在るのだろうか?

      政府がストレス・テストを実施して,原発の稼働率を上げたいという焦りは十二分にも理解出来る。しかし,現実の電力消費量の動向は,主要製造業の『「土日休日」→「木金休日」』によってドラスティックに変化しつつあるようだ。私見だが;
      むしろ,今回の『東電・福島第一原発の事故の教訓』は大雑把にいって;
      1.  緊急冷却系が作動しなかった時の,対応手順が明確でなかったこと。
      2. 原子炉格納容器のベント時に,水素ガスが正常に排気煙突に流れずに逆流して,水素爆発にいたった可能性があること。従って,その可能性についての検証と,緊急対策がとられていない限り,同形式のBWR乃至はABWRはストレス・テスト以前に稼働不可能ではないのか。これに類似した可能性は,PWR乃至はAPWRにも起こる可能性は否定できないが,本当にチェックしたのだろうか。
      3. 1F3の場合,炉は定期点検中であって,「使用済み燃料プール」だけであって,本来安全の筈であった。にも関わらず,水素ガス爆発をした。その本当の経緯は何も語られていない。私の個人的な見解では,「使用済み燃料プールは構造的に不安定」では無かろうか:
        1. 何が本当の切っ掛けで「冷温停止の燃料プールで水素爆発」が起こったのか?
        2. 「冷温停止の燃料プール」としても,その容器は「水だけ」に近いのではないのか。このプールの容器は「原子炉建屋」だけであって,脆弱すぎる構造なのではないのか。少なくとも,原子炉建屋の外部に,「使用済み燃料プール建屋」を設置して,燃料棒間の距離を十二分に離して保管し,高濃度ホウ酸水で冷却するようなシステムを新たに準備するべきではないか。
      4. 津波被害にハイライトが偏っているが,地震波による直接被害の検証はいまだ皆無である。我が国の「建築学会」「土木学会」「物理学会」「放射線化学学会」などの参加を得て,「原子力学会」が政府とは独自に検証委員会を発足させる必要はないのか。
        1. いくら現状の原発事故対策が必要だからといって,事故を起こした東電が単独で現状を正しく検証するとは信じ難い。
        2. 「連続浄化システム」が曲がりなりにも運行を開始し出した現在,第三者の検証委員会が現場を調査する事が最優先するのではないのか。
      5. 1F全体の放射線分布も,詳細に計測し,事故の規模の正確な評価をする事は大切だ。4項の調査委員会と並行して,放射線調査委員会を発足させて,其の結果をインターネット経由で市民に公開し,報告書も同様に公開し,そのまま,IAEAに正式報告とするべきではないのか。
      6. 軽水炉型原発(BWR, ABWR, PWR, APWR)の弱点をさらに分析し,溶融塩型原発などへの転換可能性を早急に検討すべきではなかろうか。グリーン・エネルギーに乗り換えたとしても,これまでの軽水炉で使われて来た「使用済み核燃料」の保管は我が国の責任である事から逃れられないのだから。「政府」「国会」「財界」「学会」の全てで,冷静に,しかし早急に問題と向き合うべきなのではないのか。
        1. 此の問題は,「環境問題」「発展途上国のエネルギ問題」とも裏腹の関係がある。
        2. 我が国は,技術的にも,理論的にもこれらについて十分なバックグラウンドを有している。「官僚的な狭い了見」を捨てて,世界に我が国の意見として展開して行けば,国連とかIAEAでの活躍の場を得る事ができないだろうか?
      7. 福島県やその周辺の県に対して,健康に関するサポートは十二分に行うべきである。やはり専門の「放射線健康省」を設置すべきではないのか。これも 国連とかIAEAと連携して,公開を建前に活動する。
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      1. 開始 2011-07-10  (日) 23:33 
      2. 修正 2011-07-11  (月) 18:54 タイトルの変更
      13:31

      「電力消費の実際動向」をどう見るか?

      国会や報道では相変わらず抽象論というか,実の無い形式論が延々と続いているように思われる。

      国会では無理とは思っていたが,まさか報道でも「電力消費の実際動向」が論議されない様なので,試みに検討をしてみたい。

      鍵は,先週の7月6日(水)から以降の電力消費動向の変遷である。というのは,自動車産業が「土日の休み」を「木金の休み」に変更した筈だから,そろそろ明示的に電力消費動向に反省すると予測していたからである。7月6日(水)から東電の電力消費グラフ,東電「でんき予報」,を保存するつもりだったが,忘れてしまった。幸い手元には7月8日(金)と7月9日(土)のグラフだけは残っているので,それを元に考察したい。

      図1 7月8日(金)
      図2 7月9日(土)

      注目すべきは,「緑色の線(5分毎の実測値)」の動向である。本来ならば図1は金曜日なので通常業務の筈で,電力消費も大きい筈だ。事実,図1の「青色丸の線:去年の相当日」では, 昼食後13:00から夕方の17:00までの時間帯で4500万kW前後の値を示している。同じ時間帯について「緑色の線(5分毎の実測値)」では4200万kW前後だから,去年より300万kW程少ない。さらに,図1の「桃色丸の線」は前日,7月7日(木)の値を示すが,同じ時間帯では4000万kWを割り込んでいる。

      これらは,SONYや自動車産業が
      •  「木金の休み」に変更した結果を反映している
      と推定出来るだろう。

      というのも,図2は本来,週末の土曜日なので,金曜日に比べて電力需要が低下する筈なのに,むしろ図1とほぼ同一な電力消費動向を示している。さらに今日,日曜日でも図2とほとんど変わらない電力消費をしている。まさに,昼間の電力消費形態は,少なくとも「木〜日」の間は平準化されつつ在ると言える。恐らく,一週間を通して,電力需要の平坦化が実現しつつ在ると考えられる。

      重要なのは,経産省とか国会が論議した結果「電力需要の平坦化が実現」したのでは無い事だ。民間が世界に伍して生き抜く為に「自分たちで実施出来る効果的な方法」を淡々と実行した結果であるということだ。

      まさに,「国会」「行政」などの存在意義が問われているのではないでしょうか。このような状況を一市民が簡単に分析出来るのも「報道」によるものではなく,「東電という原発事故を起こした企業のサイトでの資料」を観て判ったということです。

       「国会」「行政」「報道」などの人々は,もっと時間を有効に活用して,事実の分析を元に「次の一手」について実のある論議をする義務が在る。それが出来ないなら,与野党の垣根を越えて「共に潔く辞任」すべきだ。


      時々刻々と台風シーズンは近づき,子供達の健康は脅威にさらされ,脆弱な「使用済み燃料プール」は次の大型地震でどこまで持ちこたえるといえるのか。

      少なくとも,原子力委員会,原子力安全委員会,原子力安全・保安院の旧来の構成員は,
      • これまでの経緯に束縛されず,
      • 公正な立場で判断が出来き,
      • 専門能力を有すると同時に,一般市民に判り易く状況説明できる
      ことを条件に,人身を一新すべきであろう。

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      1. 開始 2011年7月10日 日曜日 13時31分34秒
      2011年7月6日水曜日 2:20

      NHKのTV番組,2つ

      このところNHKのTV番組は惚けている感じが強いのであまり見ない。今日は久々のプールに行って疲労したので,夕食後,久々にNHKを拝見して興味深い番組をみた。

      底の浅い批判番組を連発するよりも,現在の我が国の問題点に直結する様な番組をしっかり報道して行くのが,NHKに課せられた責務なのだという事を,今更ながらに感じた。

       ■ 一つ目:「NHK ETV さかのぼり日本史」22:00〜22:25
      • 途中から拝見したが,「行政」の歪な構造は,伊藤博文がドイツ視察時に;
        • 議会の必要以上の強い力により行政の執行が阻害されるという経験から
      • 内閣と官僚に多くの権力を付与した;
        • 天皇による「勅令」という方法で,議会と並行した「権力」を得た。
        • 実際の「勅令」は,官僚が立案するので,段々と「官僚の議会・国民の軽視」の土壌を
        • 議会の起案も官僚によるものが8割ほどだった。
      • まさに,現在,我々の見る「国会中継の無意味な論戦」の大元が,上記の様な「カラクリ」にその源があるのだと判る。
      •  現在のジャーナリストは一丸となって,
        •  「斯様な官僚王国を突き崩す為の論陣を張る」べきではないのか。
        • 「政権保持者の良い所は評価」して,「政権保持者の悪い所は厳しく追及」し,
        • 政権や議会がアイデアが無い所は,世界中の国々から「対処法」をかき集めて,「市民に向けて説明」するべきだろう。
        • 言うならば,「勅令」に対向する「市民の正しい理解形成」→「議会・政権の正しい運用」こそが現在の日本に欠けているのではないか。
      •  この「大震災からの復興」を正しく(少なくとも世界に負けぬ程に)推進するには,帝国憲法以来の悪しき構造を突き崩すしかないのではなかろうか。  

      ■二つ目:「NHK BS 世界のドキュメンタリ」00:00〜00:45
      ■■チェルノブイリ事故25年:被爆の森はいま
      • これは一つの観点からのドキュメンタリとしてみれば興味深い。
      • と同時に,必ずしも説明が十分でなく,端折り過ぎだ。
      • 数回に分けたとしても,一般市民が明確に理解出来る解説をNHK自らが作るべきだろう。
      • 反対意見なども,同様にNHK自らが作るか,紹介するベキだろう。

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      1. 開始 2011-07-06 (水) 02:20
      2011年7月4日月曜日 13:01

      大震災後4ヶ月になるが

      国会の論戦は空転を続けているとしか見えない。多くの議員は新しい内閣が出来ないと論議は進まないというのだが,本当か?

      やはり,国会議員達に幾ら正しく論議してくれと願っても「思考力停止の彼ら/彼女ら」には所詮むりなことではなかろうか。勿論,かかる状況にあっても,悠然と省庁の利害にのみ着目している官僚の諸氏に期待することすら出来ない。

      一番期待したのは,真実を伝えるジャーナリストの諸氏であるが,震災から2,3ヶ月の間は,緊張感が溢れ,真実の報道をする意欲の元に,鋭い切り口がみられた。ところが,特に原発事故が沈静化しつつある現在,報道が意識的に抑制されだしているように感じる。

      今回の東電・福島第1原発の事故では;
      • 燃料棒の溶融がおこり,原子炉圧力容器から溶け出して,そのある部分は制御棒の周辺から溶融落下し,
      • 原子炉格納容器にも燃料棒の溶融物が溜まり,
      • さらに,格納容器の破損部分から環境に燃料棒の溶融物としての核分裂生成物質が水に溶解して拡散している。
      これはこれで大変なことである。他方,これらの溶融物を冷却する為に水が注水され,其の為に高濃度汚染水が大量に発生している。これもここ数日のなかで;
      •  連続除染冷却システムが稼働することで,海水への汚染リスクを低減出来る可能性が出来た。
      • 仏・米の両国の技術支援を受けるという決断と,それに続く設計陣,建設陣の力量は我が国の基盤技術の高さを示すものであるが,世界に向けてその内容を公開する義務を我が国が負っていることを忘れてはいけないだろう。
      • また,短期間の工期,高濃度放射線環境,強い日射,放射線防護服を着用しながらの現地工事の皆様には市民全員が敬意の念を持ちます。感謝するとともに,福祉厚生,賃金の確保がなされる事を望みます。
      これらの陰に隠れて,実際の原子炉事故調査委員会の伸展はどうなっているのだろうか;
      • 地震波の直接的影響の調査分析
      • 津波の直接的影響の調査分析
      • 原子炉の構造崩壊の調査分析
      • 原子炉から近隣地区までの放射線分析,質量分析などの調査分析
      などがどんどん進行してしかるべきではないのか。これらが無いと,他の原発などでの安全性の確保の論議,原発再稼働の為の指針をつくることが出来ないのではなかろうか。

      また,今回の原発事故で,私自身強く認識し出しているのは,
      • 原子炉建屋の内部爆発に対する脆弱性
      • 原子炉建屋の飛行物体にたいする脆弱性
      • 「使用済み燃料」の保管体制の脆弱性
      がなんとも無配慮であるということです。ジャーナリスト達はこれを認識するにつれて,報道を自粛しているのではないか。

      また,原子炉事故調査委員会は,これらの責任追及を恐れて,先に述べた調査分析を先延ばしにしているのではなかろうか。

      他方,TV報道で散見して来たようだが,『軽水型原発の運行に伴って出来ている「使用済み燃料」』についての論議を早急に立ち上げる必要があろう;
      • 「使用済み燃料プール」という脆弱な構造に早急に手を打つ必要がある。
      • 「自然エネルギーへの転換」は賛成だが,
      • 「使用済み燃料」の中期的処理をも忘れられない;
        • これまでの高速増殖炉の発想は中止し
        • 「溶融塩型原発」なども冷静に検討するべきではないか。
      これらの論議は,複雑になりがちなので,TVで始めるよりは,新聞やインターネットを軸に進めるのが善いのではなかろうか。

      いずれにしろ,我が国の産業・環境・経済と幅広くリンクする論議なので,最早国会の論議にはきたいできないのである。ジャーナリストの皆さん,頑張ってください。

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      1. 開始 2011-07-04 13:01


      2011年7月3日日曜日 0:02

      本サイトの最近の動向

      私事で恐縮ですが,5月の暮れから自分の開設してしていたWikiに強烈な悪戯が発生し,自分の力ではディフェンス出来なく成ったので,非公開としました。本当は強固なWikiに乗り換えたかったのですが,準備が戸となわず,このサイトで練習している「GoogleのBlogger」へ緊急避難をして,先週末に大雑把な避難は終わりましたが,細かな所は未修整のままや,手つかずになっています。

      Bloggerは,立ち上がりは早いですが,システムが非公開の為に使い勝手のいい状態を作る,所謂,チューニング」には向いていません。そこで,Bloggerで得た運用ノウハウを自分でチューニングできるWordPressの練習をして,ゆくゆくはDokuWikiに移行したいと思うように成りました。

      其の為に,PHPの練習と,その環境づくりにかなりの時間が割かれる見込みです。

      他方,東電・福島第一原発の現地は,報道では色々と叩かれているようですが,天候状況や大きな余震が無いという,希有の状況を生かして,「循環注水システム」が段階的に立ち上がりつつある。現地の作業員,工場での設計員や作業員の皆さんの献身的な作業があればこそ,このような短期間にここまで来たのだとおもう。

      上記の作業を遂行した関係者の皆様は「日本の工業レベルの高さ」を「世界」に対して,また「未来」に対して証明したと思える。

      しかし,自然災害の猛威はまだまだ継続している。とくに「梅雨による高降水量」,「台風による強風」によって
      • 「原子炉建屋」の
        • 原子炉圧力容器
          • 燃料棒溶融で残った部分
        • 原子炉格納容器
          • 燃料棒溶融でメルト・ダウンした部分
          • 更に原子炉建屋の床のは損部から水に溶け出している核燃料中の核反応生成物の環境への拡散。
      • 「タービン建屋」
        • 一次冷却水系の破断部からの核燃料中の核反応生成物の建屋床への流失。
        • 建屋床から環境への拡散。
      • 「使用済み燃料プール中」の保管燃料
        • 今の所,写真映像や温度分布,プール水の成分分析などの資料公開がほとんどない。
        • むしろ,壊れたとは言え,構造物である「原子炉圧力容器」「原子炉格納容器」のような鎧すらない「燃料プール」に;
          • 大雨の注入
          • 台風による物体の落下
          • 余震によるプール破壊
        •  などの危険が現在進行中であるという危機感が「報道」から聞こえてこない。一種の報道管制ではないのか?
      緊急時の国会は
      • 災害予算を効果的に遂行する為の論議
      • 原発の現在進行中の危機削減の為の次の策の論議
      • 各原発の原子炉に張り付いている「使用済み燃料棒」の安全対策
        • これをうやむやにしているから,原子炉を抱えている地方自治体の首長さん達が判断出来ないでいるのだと思う。
        • もう,「金で心配を覆い隠す」というのは通用しない。
      • 正しい問題整理をして,首相が市民の皆さんに向けて正しい説明をするべきだ。
        • 軽水型炉を停止しても,原子炉は無くせない事を正直に言明すべきだ。
        • たとえば溶融塩型炉などの代替え策によって,これまでの軽水型炉で生産して来た
          • 「使用済み核燃料」=「安定ウラン」+「核分裂性燃料(ウラン,プルトニウム」 +「核分裂性生成物」
        • これらの処理が出来るのは「高速増殖炉」だけではないという点を明示するべきではなかろうか。
      現在の政権中枢にいる政治家は,将来の歴史家に向かって「正直に現状認識」を示す義務が在るのではないか。これこそが自民党が作り上げた虚構の崩壊を起こす唯一の方法ではなかろうか。

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      1. 開始 2011-07-03 00:02