2011年5月15日日曜日 19:18

福島第1原発の第1,4号機の比較

今日,2011-05-15(日)の朝日新聞朝刊第1面に示された福島第1原発の第1号機の現状推定図である。
2011-05-15(日)の朝日新聞朝刊第1面:1号機地階に汚染水
 漸く,私の推定と類似した状態になってきたと思う。新聞報道の場合,信頼出来る報道源にぶつかるまで,このような図が書けないのが歯がゆいところではある。

一方, 福島第1原発の第4号機について考えてみたい。この場合,原子炉は定期点検中であったので,燃料は「使用済み燃料プール」に入っていていたので他の号機と違って,原子炉圧力容器には入っていなかった。しかし,格納容器内の使用済み燃料プールに在った訳だ。従って,上の図で;
  • 「原子炉圧力容器」→ 「使用済み燃料プール」
  •  「格納容器」→ 「原子炉建屋」
と読み替えると,第4号機の直面している危険性が推定出来る訳だ。ご存知のように, 第4号機の「使用済み燃料プール」には外部から消防車両などによって水を注入している訳だ。従って,第4号機の「原子炉建屋」の健全性がどこまで維持されているかが鍵である。

しかし, 上の写真にあるように「1号機地階の汚染水」が今頃になって公表されたように「4号機地階の汚染水」がどれほどの量で,どれほどの放射線線量率か,どのような放射線核種成分,核分裂生成成分があるかなどは全く公表されたいない。

なぜ,東電や原子力安全・保安院が自らの手で確認しようともしないのが理解出来ない。 安全対策をするための基本データを確認せずに適当に仕事を進めている点を糾弾する責任ある立場の方は存在しないのか?

0 件のコメント:

コメントを投稿