これについて,朝日新聞2011-05-13朝刊第1面に次の様な図が載っていたので紹介します;
朝日新聞 2011-05-13朝刊第1面:1号機 大量溶融で作業難航 |
今まで,報道の図の中で,「原子炉圧力容器から水が漏れて格納容器に出て行く」という図は初めてである。
でも,本当は「格納容器からも水が出ている」という可能性が高いのである。一応,政府の公式見解が無い限り,大手新聞としてはそこまで踏み込んだ絵は書けないのかも知れない。
だがしかし,以前の「深夜の東電や保安院の記者会見」では切り込んだ質問で,なんども「水を注入して,どうして圧力がじょうしょうしないのですか?」,「どこかに<,例えば海にでていないのか?」という質問に正面切って回答されていなかったと思う。
小中学生でも判る疑問に,東電・経産省という我が国を引っ張るべき技能集団が正面から答えないでどうするのだろうか? 彼らは「事態の深刻さを軽視しすぎた結果,最短パスという幻覚」に支配されているように見受けられる。
- 詰まるところ,産・官複合体の「無誤謬神話」から早急に脱却しなければ,
- 現在進行中の原子炉災害は克服出来ない。もはや官僚機構が無作為によって難を逃れるという,従来手法は通用しない。
- 昨日,自民党の官僚出身の女性議員が,「原発近傍の浜道り瓦礫」は放射能を含んでいるので,処理する条件がないので至急法律を制定するべきだと首相に迫っていた。それは其の通りだが,その方法論が官僚の常識に準拠していない点を避難していた。なにか考え方が間違えていると思う。
- 民主党が正しいという訳でないが,自民党はこれまでの政権党であったことを正しく認識して,国民の目線で実効性のある論議をして欲しい。
さて,東電・経産省の諸氏の知見を早急に引き継いで,彼らと並行に「事態を把握,分析,立案,実行」する「実行部隊」と「事故の始めからの検証部隊」とを立ち上げるべきだろう。管首相は政治家生命のすべてを注入してこの2つを実施するべきだ。参加者はボランティアを基本として,民間・研究所などの経験者や退職者を募るべきだろう。我が国の底力はまだまだあると思う。
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