2011年4月5日火曜日 15:45

東電の説明は変質してしまった

昼の東電の記者会見(2011−04−05 昼ごろ)を少し拝見した。

初期の会見の頃と違って,言い方が原子力安全・保安院のスタイルに変わって来た。γ線の高分析で I134 に関するミス・アサインをしたときから心配していたのが的中した結果となった。曰く「精査中なのでしばらくお待ちください」の連呼である。もちろんの事,私も「精査」は賛成である。けれども「測定結果の速報」もこれと同程度に重要であると考えるのだが。

同様に,サイトの土壌中の「プルトニウム:α線計測による」の測定結果が委託業者からすでに帰ってきているのではないかという質問Qに,
  • A. 現在社内で総合的に精査中なのでしばらくお待ち下さい。
  • Q. 精査というのはどのような方法で行われるのか?
  • A. 黙して語らず。
といった具合だ。幾ら何でも,事故を起こした当事者が「その測定結果を精査してから,ジャーナリストに公表する」というのは理にかなっていないのではないか。本来なら,
  • 原子力安全・保安院が担当者を派遣して,国が東電と並行して測定し,その解析結果を市民に向けて公表するのが本来なのではなかろうか。
  • 当然のこと,ガンマ線・ベータ線・アルファ線の測定&解析も保安院がするべきなのではなかろうか?
  • 百歩譲っても,東電の測定と並行して, 原子力安全・保安院が担当者を派遣して直接サンプリングし,それを外部委託してダブル・テェックするのが正しいのでは?
といった流れが筋ではないのか。保安院が多数の職員を抱えているのは,このような場合に備えてではなかろうか?
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    関連ページ:Table of Isotopes

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