そもそも,最大の不思議は「統合本部」 というメンバーも存在場所も明確でない会議がデータを握り締め,当然その結論が公に示される事無く,「官房長官や原子力安全・保安院とか東電本店とかの記者会見」で断片的に,しかも唐突に出て来ることだ。
- 記者団も東電社員の追求は,実際の作業について質疑応答を明確にされる事は,従来どおりやって頂きたい。鋭い追求によって,停電側が不明瞭にしていた事や,誤りを認識出来たことも在ったからである。
- 他方,「統合本部」への会見はもっと追求する必要があるのではなかろうか。記者団の善戦を期待する。
特に,今日(2011-04-05 01:30頃)から,CS放送のTBSニュースバードの記者会見を途中から拝見していると,数名の記者が必死に質問し,東電側も着席しないで弁解に回るという,異常事態であった;
- 「低濃度汚染水の海への放出」が行われて言うらしいこと,
- なにか判らなかったが1F3だけでなく1F5,6まで関係するらしいこと,
- にも関わらず,その実行責任者すら公開出来ないらしいこと。
基本的に「データの共有」が計れていないので,事実上,「東電本店の記者会見を通してのみジャーナリストのチェックが入れられない」訳だ。このような姑息な運営をすればするほど,市民は政府の対策を信じられなく成るのが判らないのだろうか。まさに裸の王様だ。
「データの共有」がシンプルに実行さえていれば,「タービン建屋の水」などの現象位から,多くの仮説ができ,対策も浮かんだろうと思える。で駄目でも,事前の通報や対策を打てたと思う。
何よりも気になる事は,「原子炉の状態が大丈夫」という理由の使いない仮定の下に「場当たり的な対応をする」よりも,事故後に「少しずつでも積み上がって来たデータ」を早急に整理しながら多くの視点で問題解決を探ることが効果的ではないのだろうか?
というのも;
- 「原子炉が正常なら,精密な制御のもとに,安全かつ効率よく運転できる」が,
- 「原子炉がダメージを受けて,その挙動がブラック・ボックスである時に,少数の担当者の思い込みで作業をすすめると,大きな落とし穴に陥りやすい」のではないか。
ただ,現状の1Fは6台もの原子炉が機能不全に陥っていて,現場の操作員・作業員・監視員も現状を保持するので精一杯と思われる。このような方々に,抜本的解決方法を要求するのが間違っている。
やはり「政府が音頭を取って,データの共有」を推進し,それを基に「実効的なアイデアを引き出す」べきではなかろうか。「放射性物質」のハンドリングは専門家の適切な助言が必要であるが,「原子炉で起こっている不具合」は,高校生ていどの理科の目で分析すれば,色々な仮説がなりたつと思う。そのようなアイデアを専門家がスクリーニングしていけば,「実効的なアイデアが出る」と思える。
政府の指導者は,今一度,頭を柔らかくして,現状を見直して欲しい。
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