さて昨日の論戦で,興味深かったのは2点である;
- 首相が東電に「原発でのベントの指示した」
- これは加藤紘一さん(公明)の「首相の視察が初動対応のブレーキになったという批判が在る」と東電社長の清水さんに指摘された中で出て来た。
- むしろ,ここで重要なのは首相がこのような指示をだした根拠について質問すべきだったのではなかろうか?
- なんらかの根拠により,燃料溶融などの可能性が高いとの結論に達したので,燃料爆発などのより過酷な事態を回避出来ると考えたとか...。
- 上記の説得を拒否した東電の説明も質問すべきであった。
- 原子力安全・保安院の最初の審議官の更迭
- 最初に「燃料溶融」の説明をした審議官は「国民に不要な心配を惹起させるので更迭」したような説明を経産省の大臣が答弁した。
- これは真逆な結論ではないのか。
- 現在の審議官の説明こそが,知っている事を国民に知らせていないという意味で,国民の心配を多いに煽っているのではなかろうか。
- この審議官の西山英彦さんは昨日になって「燃料溶融を認めた」そうだが,未だに「溶融とはっきり言うけれど,基本的な考え方自体は変わっていない」そうだ。それならそれで,その論議の根拠を示すべきだろう。
短絡的に「首相の考え間違えだ」と追求するのは,事態が収束した暁に,裁判所などでじっくり追求すべきだろう。現時点では,現在進行中の判断に資する為に;
- 何が,どのように起こったか。
- 現在何が判って来たか。
- 東電のステップ1(3ヶ月程度),ステップ2(3〜6ヶ月程度)を具体的に検証する公開の会議を早く立ち上げる
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