多分これまでの図と違うのは
- 「トレンチの水面」が「タービン建屋の床の溜まり水の水面」と「格納容器下部のサプレッション・チャンバの水面」と面一で描かれた。
推定だが,この記事の記者とこの絵の作者は,経産省・原子力安全・保安院が何も言わなくても,諸般の事実から類推して行くと,上図の可能性が高いと考えたのだろう。
このような開かれた意見を出して,世の多くの意見を拾い上げて行くのは本来,「危機管理を進める政府の重要な役割」ではなかろうか。
昨日の国会論議を拝見していても,「経産省・原子力安全・保安院」の大臣から役人の皆さんには,そのような緊張感は感じられない。ただただ「臭いものには蓋をする」という態度しか見えない。
- もっと有り体に言えば,「自分たちの責任回避」をしているようにしか見えない。
- 殆ど,東電からの情報を右から左に出しているだけではないか。
- 少なくとも,現場の放射線量率や核種同定(質量分析計によるクロスチェック)などを自分の手で行ってしかるべきだ。
- 正しく「燃料溶融」を報じた審議官を職場復帰させて当然ではないか。また,そのような左遷を命じた上司こそ左遷するべきではないのか?
東電の楽観論でも「原発収束に6〜9ヶ月」とある。されば「原発事故特務機関」を内閣総理大臣の直属に編成して,与野党から科学技術・外交・法制の専門家を委員とし,経産省・東電とは切り離した第三者ワーキング・グループを立ち上げて,東電案を基に至急意見の収集・展開を計るべきではないのか。
昨日の国会でもちらっと出て来たが,事故を起こした当事者である東電のデータや考え方にだけ依存した中途半端な方法で突き進むのはあまりにも,無謀ではないのか。
ここら辺の追求はジャーナリストの緊急課題ではなかろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿