2011年7月12日火曜日 18:19

国会論議

みんなの党の「浅尾 敬一郎」議員と管首相の論戦を途中から拝見したが,浅尾さんは「使用済み核燃料」の処理について明確な意見を陳述されて,管さんも初めて聞いた話のようだが,その重要性を理解したという展開だった。

私らのように市井の市民から観てもやや時間的に遅すぎるようだが,国会というところは「自分達の頭で考えたり,疑問に思った事を元に正々堂々と論戦する」ところだという意味で,とても重要な第一歩を踏み出したとおもう。

願わくば,他の閣僚も,自分の省庁のエリート官僚から詳細なブリーフィングを受けて,それを理解するだけでも大変だろうとは思います。けれど,今日の浅尾・管の論戦を観て,本当の論議をするのは,
  • 難しい言葉でツジツマ合わせをすることでなくて,
  • 大切な点を論議を通じて明らかにして行くこと,
  • 論戦後に,さらにその問題点を煮詰めて行く。
という当たり前の事をすればいいのだ,と言う事を知って欲しい。

其の意味で,経産省の「海江田 万里」大臣は,段々洗練され始めているようにおもう。恐らく,海江田さんが,自分の言葉で官僚に向かって再質問をどんどんしていけば,海江田さんは次の首相候補の先頭に立てる可能性すら感じる。

先日も,社会民主党の女性議員(メモを無くしてしまったのが残念)が鋭い質問したり ,共産党の議員がシャープな切り込みをされたり,と従来の国会の枠組みに縛られぬ議員活動がみられる。社会民主党や共産党の議員諸氏には,「党の言葉」から少々逸脱したとして「自分の言葉」でその問題意識を追求して欲しい。恐らく,始めに述べた浅尾さんにも匹敵する,市民に判り易い論戦が構築できると期待する。

他方,自民党・公明党は相変わらず,中傷・誹謗の路線から離れられないようだ。これまでの官僚のお膳立てに乗って,形だけの行政府を動かして来た結果が出ている事に今だ気がつかないのか。恐らく,若い議員の中には,実力のある人々が埋もれていると思う。感情論に負けないで,自分の頭で考えた論議を展開して欲しいものだ。

なお,週間朝日に「国会の温度が24℃程で寒いからジャケットを手放せないのだ」 といった記事があったので,服装を観ていた。管さんを筆頭に結構厚めのジャケットをお召になっていた。これでは市民に「28℃」で節電してねという主張が通らないのではなかろうか。国会の威厳は「服装」で計られるのではない。「市民に判り易い論議の応酬と正しい結論」を得る事で評価されるのである。
  • まずは内閣の構成員が手本を示し,
  • 公僕たる官僚のトップが手本を示す。
ので無ければならないでしょう。

ちなみに,私のところは,扇風機だけの空冷で,現在30.3℃です。

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このポストの履歴
  1. 開始 2011-07-12  (火) 18:19
  2. 追加 2011-07-12  (火) 18:35 国会の温度

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