2011年6月6日月曜日 13:13

古川和男・著「原発安全革命」

区の図書館に5月8日に,上記の図書の旧版『「原発」革命』の予約を入れていて,最悪でも14日後には回って来る筈だった。その後,6月に入って電話をしたら,中身は同じなので,こちらを貸し出すというので借りた。

東電・福島原発事故,中部電力・浜岡原発運転延期などによって,「再生可能エネルギー」への願望が高まっている。でも,これまで「軽水炉型原発」を取り入れて来たように,我が国は資源が乏しく,炭酸ガス抑制の約束も守れない訳であって,中期的には「原発」依存率を下げる事は不可能ではないのか。

仮に「再生可能エネルギー」へのシフトが可能としても,これまでの「軽水炉型原発」で使われて来ている「ウラン・プルトニウム」などの核燃料の処理から我が国は足を洗えないのではないか。

 むしろ,原発が悪いのではなくて;
  • 危険要素が高い「軽水型原発」から,
  • フェイル・セーフな「溶融塩型原発」 にシフトして,
  • 「ウラン・プルトニウム」の処理をしつつ,
  •  「再生可能エネルギー」の立ち上がりを待つ。
といった中期的な展望があり得ると感じる。「溶融塩型原発」は小型分散型なので;
  • 実験炉はお台場に!
    • → 東京でも地産地消。
    • 当然,監督官庁は地方自治体。→ 地産自治
  • 送電線網は緊急時対策に出来る。
  • 送電効率向上:200V,100Hzとか。
  • 夜間には水の電気分解。→ 水素燃料を自動車に: 地産地消。
    • 化石燃料系の輸入量の大幅削減。
  • 発展途上国のエネルギー供給。
  • 開発は国連中心にして,技術の透明性を確保:
    • でも,テロには利用出来ないので安心。
    • 実際の開発拠点は,核融合科学研究所(プラズマ研究はロシアに移管)し,IAEAの主導に委ねる。

取り急ぎ,本書のご紹介まで。

書誌事項:
  • 書名:原発安全革命
  • 著者:古川 和男
  • 出版:文芸春秋
  • ISBN: 978-4-16-660806-5

読み終わったら,読後の感想を書きたいと思います。

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  1. 2011-06-07 開始

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